一般向けのモニターは60fpsは限度ですが、144Hzのゲーミングモニターなら144fpsでゲームをプレイできるようになります。
単純に倍以上の描画性能となるため、家庭用ゲームを遊んでいる方が144fpsに乗り換えると後戻りできないほどの違いがあります。
以下の内容を解説しているので、選び方やFPS・TPSゲームにおけるメリットについて知りたい方は要チェックです。
\ 用途別に3種類を紹介! /
240Hzゲーミングモニターのおすすめモデルを紹介した記事も用意しているので、予算やPCスペックに余裕がある方はそちらもチェックしてみましょう。
144Hzゲーミングモニターのおすすめモデル・3選
紹介するおすすめモデルはこちら!
- 高コスパのe-sportsシーン定番モデル「BenQ ZOWIE XL2411K」
- AMD製のCPU・GPU搭載ゲーミングPCなら「UltraGear 24GN600」
- 4K&28インチの高級モデル「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」
この項目では「信頼性が高い」「PCゲーム向けの独自機能を搭載している」「応答速度が1ms」に該当するゲーミングモニターを紹介していきます。
どのモデルもプロゲーマーやe-sportsのシーンで使われているので、品質と信頼性については非常に高いモニターばかりです。
高コスパのe-sportsシーン定番モデル「BenQ ZOWIE XL2411K」
- BenQはe-sportsシーンで最も人気の高いメーカー
- 144Hzゲーミングモニターの中でもコスパが高い
- 万人におすすめできる超定番モデル
リフレッシュレート | 144Hz |
最大解像度 | 1920×1080 |
応答速度 | 1ms(GtG) |
駆動方式 | TN方式 |
インチ数 | 24インチ |
「BenQ」はe-sportsシーンで最も使用されている信頼性の高いメーカーであり、144Hzゲーミングモニターといえばコレという大定番モデルです。
FPS・TPSゲームで有利に立ち回りたいと考えている方には最適のモデルとなっており、価格についても比較的安価です。
安価ですがブルーライトカットやモニターディスプレイの可動など基本的な機能はすべて揃えています。
最大の特徴としては暗いシーンでの視認性を高める「Black eQualizer」機能を搭載しているので、海外製のゲームにありがちな暗くて見づらいシチュエーションも快適です。
『Apex legends』のようなバトロワゲー、『Escape From Tarkov(タルコフ)』のような暗所が非常に多いゲームでの効果はバツグンです。
色彩を設定して索敵がしやすくなる「Color Vibrance」機能も搭載しているので、シューター系ゲームを遊ぶ方を支えてくれる機能が目白押しとなっています。
\ 144Hzの超定番モデル! /
AMD製のCPU・GPU搭載ゲーミングPCなら「UltraGear 24GN600」
- LGはPC向けモニターメーカーでも知名度と信頼性が高い
- AMD製のCPU・GPUを搭載していると最適
- IPSパネル搭載・1ms(GTG)で超低遅延
リフレッシュレート | 144Hz |
最大解像度 | 1920×1080 |
応答速度 | 1ms(GtG) |
駆動方式 | IPS方式 |
インチ数 | 23.8インチ |
「LG」はゲーミングモニターに関わらずPCモニターにおいて信頼性の高いメーカーであり、ディスプレイの性能にこだわったモデルをリリースしています。
FPS・TPSゲームは8ミリ秒でも勝負に影響しますが、このモデルなら極限までラグを減らしたい方の要望を叶えてくれます。
「DASモード」という本来映像を画面に出力する際に一度格納される「フレームバッファ」を通さず、映像をダイレクトに出力することで、遅延を最小限に抑える技術を採用しています。
遅延に関してはAMD製のCPU・GPUを搭載していると「AMD FreeSync Premium テクノロジー」という機能も利用できます。
モニターとグラボのfpsをピッタリ同期させることでゲームのちらつき・カクつきを最小限まで抑えることができ、滑らかな画質を追求することができます。
ゲーミングPCを持っており、Radeonシリーズのグラボを使っている方にはダントツでおすすめしたいモニターです。
\ AMD製品使いならコレ! /
4K&28インチの高級モデル「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」
- AUSUはBenQと並んでe-sportsシーンで最も人気の高いメーカー
- 4K対応なので画質を求めたい方にもおすすめ
- IPSパネル搭載・1ms(GTG)で超低遅延
リフレッシュレート | 144Hz |
最大解像度 | 3840×2160 |
応答速度 | 1ms(GtG) |
駆動方式 | IPS方式 |
インチ数 | 28インチ |
「ASUS」は「BenQ」と並んでe-sportsシーンで最も使用されている信頼性の高いメーカーであり、240Hzモニターでは特にシェア率が高いメーカーです。
なるべく画面は広い方が良い方向けのモデルであり、144Hzゲーミングモニターながら4Kにも対応している点が最大の魅力です。
144fpsでの快適プレイはもちろん、画質にこだわって遊びたいゲームをプレイする際にはこのモニター1台で好みの遊び方を叶えてくれます。
- NVIDIA・AMD両方のGPUと同期させる機能がある
- ELMB-SYNCという映像のブレを極限まで抑える機能を搭載
- ブルーライトフィルター搭載
- FPSゲーム用のポインタ・fps表示・タイマーをオーバーレイできる独自機能
上記の機能を搭載しており、価格相応以上の多機能である点も「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」の魅力です
4K対応かつ28インチなのでやや高額ですが、それでもこのモニターでしか体験できない画質があります。
\ 4Kならこのモデル! /
144Hzゲーミングモニターは通常のモニターとどこが違うのか?
- リフレッシュレートが高い(画面の切り替え速度が高い)
- 応答速度が高いので残像感が一切残らない
- PCゲーム向けの機能に優れたモデルが多い
ゲーミングモニターはその名の通り、ゲームのために特化したモニターであり、描画遅延がもっとも少ないモニターです。
フレームレート(fps値)を高めてくるため、より画面が滑らかでFPS・TPSゲームにおいては勝敗に直結します。
フレームレート・リフレッシュレートについてあまり詳しくない方は以下の説明をチェックしてみましょう。
fpsは「Frames Per Second」の略であり、1秒に何回のフレーム(画面)を出力できるか?という意味です。
ゲームにおけるフレームレートとは「画面の滑らかさ」を意味しているため、fpsが高ければ高いほどゲームが快適になります。
パラパラ漫画で例えると1秒間にめくる漫画の枚数が多い状態が「fpsが高い」状態であり、漫画の枚数が少ない状態が「fpsが低い」状態です。
上記の画像のとおり、壁から敵が出てくるようなシーンでは明らかに高fpsが有利ということがわかります。
応答速度が小さいので出力のラグが0に近い
応答速度とは、画面の色が切り替わる速さを指し、数値が小さければ小さいほど残像感が無くなります。
上記の画像は少々大げさな表現ではありますが、テレビの応答速度では残像感があるので画面を注視する作業や、PCゲームにはあまり向いていません。
テレビとモニターの応答速度
一般的なテレビの応答速度 | 3~8ms |
一般的なPCモニターの応答速度 | 1ms~5ms |
ゲーミングモニターの応答速度 | 0.5~1ms |
東京都市大学によると「人間の目は約1000分の8秒(8ms)の変化を認識できる」との実験結果が出ており、遅延が多いテレビならゲームのさまたげになってしまいます。
とくに一瞬の判断が勝敗を分けるような競技性の高いゲームの場合、応答速度の小さいゲーミングモニターが必須になります。
PS5ユーザーも144Hzモニターの恩恵が受けられる
- フォートナイト
- Call of Duty: Warzone
- レインボーシックスシージ(R6S)
- Call of Duty: Vanguard
- Destiny 2
PCゲームだけでなく、最新ハードのPS5も144Hzに対応しています。
PS4では60fpsが上限だったので、ゲームタイトルによっては倍のfps値を楽しめるようになりました。
ただし一部のタイトルのみしか高fps値には対応していないため、事前に遊んでいるゲームのfps上限をチェックしておきましょう。
\ 用途別に3種類を紹介! /
144HzゲーミングモニターがFPSゲーマーに必須な理由
- 高fpsはキルレが上がる
- 通常のモニターを使っているプレイヤーに差をつけられる
- 視認性が上がるので目が疲れにくい・酔いにくい
フレームレートとリフレッシュレートが一致していなければ意味がないため、パソコン側にはグラボによる高いfps値、モニター側にはゲーミングモニターによる高いHzが必要です。
どちらかのスペックが低くても高いfps値でゲームを遊べないので、PCゲームを遊ぶならゲーミングモニターは必須になります。
FPS・TPSにおいては高いフレームレートがあればエイムの精度も上がり、瞬間的な反応速度も向上します。
家庭用ゲームとのクロスプレイがあるようなゲームではデバイスによる差だけで圧倒的な有利を形成できるため、勝ちにこだわるゲーマーには144Hzモニターは必須と言えるでしょう。
高fpsはキルレが上がるというデータがある
上記の画像はグラフィックボードメーカー・NVIDIA公式による「PUBGにおけるfpsとK/Dの相関」です。
FPS・TPSゲームを遊ぶならキルレを上げたいと考えている方が大多数でしょう。
60~144fpsにかけてのキルレ向上が非常に高く、明らかにデバイスが勝敗に直結すると分かります。
むしろ144Hzモニターを使っていない方がキルレをマイナスにしているとも言えるほどの効果があります。
60fps・144fps・240fpsの違いを見てみよう
60fps・144fps・240fpsの違いはFPS・TPSゲームにおけるエイムの精度・スピードに大きく関わってきます。
上記の動画後半には壁から敵が飛び出してくるシチュエーションの比較がありますが、144~240fpsでは敵を視認できるタイミングでも60fpsでは視認できていません。
とっさの撃ち合いや壁一枚を隔てた銃撃戦のようなシーンの場合、腕前に関わらず144Hz側は有利に立ち回れるようになります。
高フレームレートは目が疲れにくいので長時間遊べる
60Hzというのは1秒間で60枚の静止画が流れていくので、人間の脳では動きがカクカク見えて目の疲れの原因になります。
その点、高フレームレートを使用すると動きがなめらかになり目の疲れが軽減されます。
ゲーミングモニターなら目の疲れを軽減する「ブルーライトカット」機能は多くのモデルで搭載されている点もゲーマーにおすすめなポイントです。
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144Hzゲーミングモニターの選び方・注意点
一口にゲーミングモニターと言えども、価格帯や性能に大きな差があります。
有名ブランドの人気商品を買えば大きなハズレはありませんが、価格の安さだけで選んでしまうと非常に危険です。
この項目ではゲーミングモニターの選び方・注目すべき数値について解説していきますので、モニター選びの参考にしてください。
応答速度は必ず1ms以下のモデルを選ぶ
極端な説明をすると、「1msはシャープで鮮明な画像」「10msは映像がぼんやりして残像が残る」という違いが出てきます。
1msの中でも1ms(GtG)という種類があります(GtGはグレー(中間色)からグレーという意味です)。
通常の1msというのは黒→白→黒の反応速度を指していますが、GtGは中間色→中間色→中間色の移り変わりの速度です。
黒→白より中間色の移り変わりのほうが多いので、1msの中でもGtG対応モデルのほうが応答速度は極小です。
モニターサイズは24~28インチが最適
大きすぎても小さすぎても視認性は下がってしまうので、プロゲーマーの間では24~28インチが主流で使われています。
24インチのモニターは大きすぎないのでマルチディスプレイにする際にも苦になりません。
28インチのモニターは見える範囲が広がり、相対的に敵が大きく見えるのでエイムが合わせやすくなります。
液晶の光沢と駆動方式は画面の見やすさに直結する
液晶の光沢はグレア(光沢あり)・ノングレア(光沢なし)の2種類がありますが、ゲーミングモニターはノングレアモデルが主流です。
光沢があると光の反射で画面が見えづらく、FPS・TPSゲームでは不利になる可能性があるためです。
駆動方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
TN方式 | 応答速度が速くて比較的安価 | 角度によって見える色合いが違う |
IPS方式 | TN方式より角度による色合いの差が小さい 色変化も少ない | TN方式より価格が高い |
VA方式 | バックライトを遮断し、綺麗な黒を表現している TN方式に比べて高いコントラスト | 角度によって見える色合いが違う |
駆動方式は 「TN」「IPS」「VA」 の3種類がありますが、どれもゲーミングモニターに採用される駆動方式です。
主に高級モデル・プロゲーマー向けモデルではIPS方式の駆動方式を採用する傾向があり、TN方式も広く採用されています。
VA方式はゲーミングモデルよりも画質にこだわる4Kモニターに採用される傾向があり、TN・IPSに比べるとあまりモデルは充実していません。
モニター独自の機能をチェックしよう
上記の動画はBenQの「BlackeQualizer」という機能をオンにして、PUBGの暗所でプレイした動画になります。
「BlackeQualizer」は暗い場所での視認性を高める機能であり、ゲーム本来の明暗では見づらいようなシーンでもしっかり敵を補足できます。
『PUBG』や『Apex legends』のようなバトロワゲーでは閉所での戦いも必然的に起こりますが、暗所が見やすければ戦いを有利に運べること間違いなしです。
他にも色調を補正できる機能や、擬似的に応答速度を高める技術などがゲーミングモニターには搭載されています。
安いゲーミングモニターで144Hzモデルは存在する?中古でも大丈夫?
144Hzのゲーミングモニターですが、基本的には一般的なPCモニターより高価になります。
最安値のモデルでも24インチなら2万5,000円程度が底値であり、『ASUS』『Acer』『MSI』が比較的低価格です。
BTOパソコンショップが行っているようなリユース品の販売なら信頼性はありますが、リサイクルショップ・フリマアプリは避けた方が無難です。
144hzゲーミングモニターに関するよくある質問
- ゲーミングモニターのおすすめメーカーは?
-
下記のメーカーはゲーミングモニターをリリースしています。
どのメーカーも信頼性が高く、多機能なモデルがラインナップされています。当記事ではBenQ、ASUS、LGから1つずつピックアップして紹介中です。
BenQ、ASUSがPCゲーマーの間では2大TOPとなっていますが、どれも人気のメーカーです。- BenQ
- ASUS
- LG
- DELL
- MSI
- Acer
- 家電量販店で144Hzゲーミングモニターは買える?
-
ヨドバシカメラのようにゲーミングPC関係に注力している店舗なら販売しています。
ただし大半はネット価格よりは割高になっていますので、サポートやポイント目当ての方向けです。 - 端子やケーブルの種類は?
-
現在は「HDMI」「DisplayPort」の2種類が基本となっています。
少し古いタイプのモニターだとDVIケーブルも対応しています。 - 144fpsを出せるグラボはどれくらい?
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「GTX1660」「RTX3060」のような最新世代のGPUであれば、ゲームによっては144fpsを遊べます。
900番台のような旧世代のGPUではゲーミングモニターのスペックを発揮できません。当サイト(TOPページ)ではゲームタイトルごとの推奨スペック・高fpsを出せるスペックを紹介しているので、この記事と合わせて参考にしてください。
\ 用途別に3種類を紹介! /
144hzゲーミングモニターのおすすめモデル・選び方まとめ
以上が144Hzゲーミングモニターがシューターゲームにもたらす効果について、おすすめモデルの紹介でした。
ゲーミングPCを使っていて60fps環境で遊んでいる場合、マシンパワーを全く活かせていないので縛りプレイと同義です。
FPS・TPSゲームにおいてはキルレートという数値に結果が出るという検証結果が公表されているので、ゲーマーなら絶対に144Hzゲーミングモニターを用意しましょう。
もう一度おすすめの144Hzゲーミングモニターをチェックしたい方は以下のリンクからジャンプできます。
- 高コスパのe-sportsシーン定番モデル「BenQ ZOWIE XL2411K」
- AMD製のCPU・GPU搭載ゲーミングPCなら「LG UltraGear 24GN650-BAJP」
- 4K&28インチの高級モデル「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」
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必須級です!