OSはパソコンのシステムを管理するために必要なソフトウェアであり、パソコンのOSには「Windows」「Mac OS」「Linux」などがあります。
ですが、ゲーミングPCのOSはWindows10一択であり、他に選択肢はありません。
今回は以下の疑問に答えていくので、OSの違いについて知りたい方は参考にしてみてください。
Windows11にアップデートするべきか否か、アップデートのメリット・デメリットについても解説しているので、そちらも参考にしてください。
Windows10一択なのは「他に選択肢がない」から
- Windows7,8搭載のゲーミングPCが売っていない
- Mac OSでは動かないゲームが多すぎる
- LinuxというOSはゲームに向いていない
ゲーミングPCのOSがWindows10一択なのは、上記のような理由からWindows10以外に選択肢がないためです。
基本的に他のOSではゲーム向きでない、古いため最新ゲームに対応してないなどの理由から除外されてしまいます。
この項目ではゲーミングPCにおけるOSがWindows10一択な理由について、さらに詳しく解説していきます。
Windows7,8搭載のゲーミングPCは売っていない
Windows10一択な理由の1つとして、2020年1月4日にWindows7のサポートが終了したため「Windows7のゲーミングPCは販売されていない」という点が挙げられます。
Windowsが更新されると、古いバージョンはサポートが終了してしまいます。
古いバージョンであるWindows7のゲーミングPCを販売することができなくなり、Windows10搭載のゲーミングPCを購入するしかないということになります。
また、Windows7のゲーミングPCのほうが古いので安く購入できると思うかもしれませんが、バージョンの違いで価格の差はありません。
AppleのMac OSは動作しないゲームが多すぎる
- Windowsのシェア率:73%
- OS X(Mac OS):15%
Windows10一択と聞いて「Mac OSという選択肢はないの?」という疑問を持つかもしれませんが、AppleのMac OSでは動作しないゲームがほとんどです。
OSのシェア率はWindowsが73%と半数以上を占めており、Mac OSは15%しかありません。
そのため、ゲーム制作者は人口の多いWindows向けにゲームを作ります。
OSが違えば環境が違うも同然なので、もしMac向けにゲームを作ろうとすれば1から作り直すことになり、ゲーム制作者からすると大変な作業になります。
利益にならないMac OS対応のゲームを作ることはコストになるので、Mac OS対応のゲームは少ないのです。
Linuxという無料のOSも存在するがゲームに向いていない
Linuxとは?
システム開発やサーバー構築、レトロPCの再生などを行うことに向いている無料OS
WIndowsやMac OSの他にも、Linuxという無料のOSがありますが、Linuxもゲーム向けではありません。
ゲームなどの一般的な用途には向いておらず、ほとんどのゲームがLinuxに向けて開発されていません。
Windows10の「Home/pro」「32bit/64bit」とは?
ここまでゲーミングPCにはWindows10一択だと説明してきましたが、Windows10の中にも「Home/pro」「32bit/64bit」などの種類があります。
ここでは「Home/pro」「32bit/64bit」の違いについて解説していきます。
Homeは家庭用・一般向け、proはビジネス向け
基本的にWindows10 Homeは一般向け・proはビジネス向けであり、ゲーミングPCに選ぶならWindows10 Homeで十分です。
Windows10 Proには企業システムのために必要な機能が内蔵されており、Windowsデバイスを一括で管理できるような機能があります。
デバイス管理の他にも社内PCの遠隔操作などの機能に対応していますが、どれも家庭用のゲーミングPCには不要な機能です。
bit数はゲーミングPCなら絶対に64bit
- 32bit版のWindows → メモリの上限が4GB
- 64bit版のWindows → 8GB~2TBまでのメモリを認識できる
Windowsには32bitと64bitがありますが、ゲーミングPCなら絶対に64bitを選んでください。
64bit版では8GB~2TBまでのメモリを使用することができ、ゲームの推奨スペックを満たせるようになります。
メモリの容量はゲームを快適にプレイすることができるかどうかの要になってくるので、より多くのメモリを使用することができる64bit版を購入するようにしてください。
Windows10を単体で購入するならパッケージ版がおすすめ
- Microsoftアカウントに紐付けできる
- 非正規品に当たらず購入できるので安心
- 無料でサポートが受けられる
あくまでも新しくOSを購入する場合ですが、WIndows10はパッケージ版の購入をオススメします。
ただし新品のゲーミングPCならかならず搭載済みですので、あまり気にする必要はないでしょう。
例えば、昔に自作したゲーミングPCを使用していて、「新しくPCを組もう!」と思ったとします。
その際に、紐付け済みのMicrosoftアカウントを使用すれば、Windows10をもう一度使うことができます。
パッケージ版のWindows10には、実質2回分のWindows10が含まれているということになります。
ゲーミングPCをWindows11にアップデートさせるタイミングは?
- いつでも無料でアップデートできる
- ゲーム関係の設定がひとまとめになっている
- スタートメニューがスッキリしている
- AMD製CPU搭載は待つべき
- 多数のフリーソフトが動かなくなる可能性がある
- UIが変わるのせ慣れが必要
Windows11のアップデートにはメリットとデメリットがあるので、吟味してからアップデートを行いましょう。
現状のでデメリットを考慮すると、Windows11にアップデートするのは一旦様子見することをおすすめします。
以下の項目から具体的な懸念点を紹介していくので、アップデートの判断材料にしてください。
AMD製CPU搭載は待つべき(不具合がある)
問題は2つあり、1つはL3キャッシュの遅延が3倍に増加するもの。これにより、メモリアクセスを頻繁に行なうアプリでは3~5%程度、またeスポーツタイトルでは10~15%性能が低下する場合がある。
もう1つは、UEFI CPPC2(優先コア)がプロセッサのもっとも高速なコアに対して優先的にスケジュールを割り当てないというもの。
PC Watch AMD CPUでWindows 11が重くなる不具合。ゲームでは1割の性能低下
これにより、あまりコア数を活用しないアプリで性能が低下。特にTDP 65W以上で8コア以上のCPUで顕著に体感できる。
AMD製CPUでWindows11を使用すると重くなり、ゲームをプレイすると性能が1割低下するという報告が上がっていました。
2022年1月現在では不具合は解消されていますが、Windows11のリリースからまだ数ヶ月しか経っていないことを踏まえると、今のところは様子見したほうが安全かと思われます。
多数のフリーソフトが動かなくなる可能性がある
フリーソフトによってはWindows11に対応させたアップデートを行っていない場合があります。
その結果、Windows11に更新してしまったせいで、フリーソフトを使えなくなってしまう場合があります。
もしWindows11に更新するなら、自分が頻繁に使うフリーソフトの更新状況を確認してみてください。
ゲーム関係の設定がひとまとめになっている
ゲーム関係の設定がひとまとめになっているので、誰でも設定が簡単に行えるようになります。
最後にゲーミングPCにおけるWindows11ならではのメリットを紹介します。
WIndows11では、ゲームの設定がまとめられているので簡単に設定にアクセスすることができるようになりました。
また、ゲームごとにGPUの設定を変えて「重いゲームだけをGPUで動かす」といったことができるようになります。
基本的にWindows11への更新は様子見するべきですが、「新しいWindowsを試してみたい!」という方は紹介した項目に気をつけて更新してみてください。
Windows11のシステム要件とスペックチェックサイトの紹介
パーツ名 | システム要件 |
---|---|
CPU | 1GHz以上かつ2コア以上の64bit互換プロセッサ |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上 |
GPU | DirectX 12以上 |
Windows11のシステム要件は上記のようになります。
どの要件も最近のPCであれば簡単にクリアすることができるため、ゲーミングPCなら問題はありません。
心配な場合は、スペックチェックサイトを活用することで、お使いのPCでWindows11を実行できるか確認することができます。
ゲーミングPCに搭載されるOSの選び方まとめ
結論として、ゲーミングPCに搭載するOSはWindows10一択となります。
他のOSでは、遊びたいゲームが動作しない可能性がありますし、ほとんどすべてのゲームに対応しているWindows10が最適です。
ゲーミングPCを手に入れるなら、Windows10搭載のゲーミングPCを選んで、快適なゲーム環境を手に入れましょう。
しています!