RTXとGTXの違いを簡潔に説明すると、RTXが新シリーズであり、GTXが古いシリーズです。
- RTX:2018年~現在
- GTX:2010年~2019年
RTXシリーズとGTXシリーズの違いは性能の違いだけでなく、RTXシリーズには「リアルタイムレイトレーシング」「DLSS」という新技術が搭載されています。
「リアルタイムレイトレーシング」によって光の反射や影などをよりリアルに再現でき、「DLSS」によって重たいシーンを学習してfps値を向上させられるようになりました。
この記事では以下の内容を掲載しているので、RTXとGTXの違いについて詳しく知りたい方は参考にしてください。
以下の記事でRTXグラボで利用できるリアルタイムレイトレーシングについて解説しているので、そちらも参考にしてください。
RTXはGTXより世代が新しい&新機能を搭載している
- RTX:2018年~現在
- GTX:2010年~2019年
RTXはGTXよりも世代が新しいシリーズになります。
GTXシリーズは2019年で新モデルの開発を事実上終了しています。
開発を終了した理由として考えられるのは、RTXのシリーズに搭載されている新機能のためでしょう。
- リアルタイムレイトレーシング
- DLSS
- 可変レートシェーディング
グラフィックを綺麗にする「リアルタイムレイトレーシング」や、ゲームを軽くできる「DLSS」、VRゲームの最適化に必要な「可変レートシェーディング」といった機能は、RTXシリーズでしか処理できません。
そのため、GTXシリーズより良い機能を搭載できるRTXシリーズに完全移行しました。
いまGTXシリーズを選ぶメリットがあるとしたら、前世代であるゆえの「安さ」になります。
- RTXシリーズとGTXシリーズはどれくらい価格が違うの?
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エントリーモデルの場合、RTXシリーズは約7万円、GTXシリーズは約4万円と、3万円の差です。
RTXシリーズはハイグレードモデルになると約20万円とかなりの高額になります。
- RTXシリーズとGTXのシリーズに互換性はあるの?
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GTXとRTXシリーズは、接続スロットが同じなので互換性があります。
- 中古でGTXシリーズを買うならどれがいいの?
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GTXシリーズのハイグレードモデルであるGTX1080Tiがおすすめです。
中古の場合約4万円で買えるにもかかわらず、RTX3060Ti並の処理能力があるためおすすめです。
GTXシリーズを新品で買うべきなのはエントリーモデルだけ
グラフィックボードは基本的に新製品が出れば旧製品は生産終了となっています。
GTXシリーズのミドル~ハイにあたるモデルは、新品で購入することはほとんどできません。
ミドル~ハイに当たる中価格~高価格帯のモデルは、完全にRTXシリーズに移行しており、わざわざ低スペックなモデルを買う理由もありません。
一方でGTXシリーズで最新モデルかつエントリーモデルとなる、GTX 16シリーズであれば新品で購入できます。
GTXシリーズ の中でも「GTX1660Ti」「GTX1660Super」は、最新のゲームでもプレイできるので、コスパが良く、おすすめのグラフィックボードです。
RTXシリーズにはリアルタイムレイトレーシング機能がある
左側がレイトレーシングなし、右側がレイトレーシングありです。
水たまりに映るネオンや光源の色味によって変わる反射を見ればその差は一目瞭然です。
RTXシリーズがGTXシリーズと大きく違う点は、「リアルタイムレイトレーシング」の機能がある点です。
リアルタイムレイトレーシング機能によって、「現実に近いリアルな光源」を再現が可能になります。
「現実に近いリアルな光源」を再現し、爆発や煙、光や影などのグラフィックを大きく向上させる効果があります。
以下の記事でリアルタイムレイトレーシングについて詳しくまとめているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
現行RTXシリーズとGTXシリーズの性能比較(ハイ・ミドル・エントリー)
現行モデルであるRTXシリーズとGTXシリーズの性能比較を行っていきます。
(情報元:PASS MARK SOFTWARE)
グラフィックボードの型番と性能差について
「RTX3080Ti」と「GTX1080Ti」を比較すると、ベンチマークスコアには約1.5倍の差があります。
どちらもハイクラスモデルになりますが、最新のグラフィックボードであるRTX3080Tiは、圧倒的なベンチマークスコアを記録しています。
「RTX3070」と「GTX1070」を比較すると、約1.6倍の差があります。
ミドルクラスモデルはコスパの良いグラフィックボードが多く、GTXシリーズと比較してもRTX3070はコスパの良いモデルと言えます。
「RTX3060Ti」と「GTX1660Ti」を比較すると、約1.7倍の差があります。
エントリーモデルと言えども、RTXシリーズは高いベンチマークスコアを記録しています。
また、RTXのエントリーモデルはGTXのハイクラスモデルに匹敵しており、RTXシリーズの性能が格段に高いとわかります。
筆者としては、GTXシリーズを中古で買うよりもRTXシリーズを新品で買う方が、総合的にメリットが大きいので、RTXシリーズを選ぶことをおすすめします。
GTXシリーズの狙い目・おすすめグラボ一覧
GTXシリーズの現行おすすめモデルを紹介していきます。
GTXシリーズはお手頃価格なので、パソコン初心者でも購入しやすい部類です。
GTX1660Superはコスパ最高のエントリーモデル
GTX1660Superは、GTXシリーズの中でもコスパ最強といっても過言ではありません。
GTX1660Super であれば、高負荷のゲームや動画編集などをストレスなく行えます。
『Apex Legends』などのFPSゲームであっても、設定を落とせば120fps以上を維持しながらゲームをプレイできます。
比較的お手頃な価格帯なので、自作初心者・グラボ非搭載PCにおすすめのグラフィックボードです。
GALLERIA RM5R-G60S
RTXシリーズの狙い目・おすすめグラボ一覧
この項目では、RTXシリーズの自作向けおすすめモデルを紹介していきます。
RTXシリーズは比較的高価ですが、「DLSS」や「リアルタイムレイトレーシング」など独自の機能が備わっているため、機能面でのメリットはとても大きいです。
RTX3060は最安値でRTXシリーズを楽しめるグラボ
RTX3060はできるだけお金をかけずに最新のグラフィックボードを手に入れたい方におすすめです。
RTX30シリーズの中で1番安価なモデルであり、最新のゲームでも画質を安定しつつ144fps以上を維持しながら遊べます。
ゲームはもちろん、高負荷の動画編集であっても難なくこなすことができます。
GALLERIA XA7C-R36
RTX4070はコスパに最も優れたグラボ
RTX4070は、コスパ重視の方におすすめのグラフィックボードです。
RTX40シリーズの中でもスペックに対する価格が安く、最新ゲームでも「高画質」「フルHD」でも144fps以上を維持しながらゲームをプレイできます。
ただしコスパが良いと言っても10万円近くする高価なパーツなので、換装よりもゲーミングPC全体の買い替えのほうがお得な場合もあります。
GALLERIA XA7C-R47
RTX4080なら現行のPCゲームをすべて遊び尽くせる
RT4080は、最高の環境でゲームをプレイしたいという方におすすめです。
RTX4080は、ハイエンド上位クラスのグラフィックボードであり、最新のゲームでも「最高画質」「最高設定」でも144fpsでゲームをプレイできます。
240fpsや「4K画質」かつ高設定・144fpsを狙えるタイトルもあるので、とにかく画質とfps値にこだわりたい方向けです。
GALLERIA XA7C-R48
グラボのRTXとGTXの違いまとめ
これまで「GTXとRTXの違い」「GTXとRTXの性能比較」「おすすめのグラボ」について紹介してきました。
RTXはGTXよりも最新のシリーズであり、これからグラフィックボードを買うならDLSSやリアルタイムレイトレーシング機能のあるRTXをおすすめします。
どうしても予算を抑えたい方や、インディーゲームしか遊ばない方のみGTXのエントリーモデルでも良いでしょう。
RTXシリーズのグラフィックボードを手に入れて、最新のゲームを高画質、高設定で楽しんでみてください。
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