ゲーミングPCの寿命は一般的に5年程度と言われています。
パソコンとして動作をさせるだけならそれ以上の期間を使えますが、PCゲームを遊び続けるにはパーツの交換や買い替えが必要になります。
今回の記事ではゲーミングPCの寿命を長くするコツ・購入する際に注意する点を解説していきます。
ゲーミングPCをすでに持っている方やこれから購入を検討している方は、記事を参考にゲーミングPCを長く使用できるようにしましょう。
以下の記事でゲーミングPCのセール情報をまとめているので、買い替えを予定している方は参考にしてください。
ゲーミングPCの寿命は概ね5年、ただしスペックによって変化する
ゲーミングPCには通常のパソコンとして使用した際の耐用年数の他に、最新のゲームをプレイするための性能面での寿命があります。
通常のPCとして使用する耐用年数の面では大きな変化はありませんが、ゲームの性能面における寿命はゲーミングPCのスペックによって大きく左右されます。
- 10万円以下:耐用年数は3年、最新ゲームは遊べない
- 10~15万円:耐用年数は5年、画質にこだわった最新ゲームは遊べない
- 15~20万円:耐用年数は5年、最新ゲームは1~2年程度
- 20~25万円:耐用年数は5年、最新ゲームは3年程度
- 25万円以上:耐用年数は5年、最新ゲームも5年近く遊べる
長く最新ゲームを楽しむためには、プレイしたいゲームの推奨スペック以上のモデルを購入しましょう。
10万円の最安値モデルはゲーミングPCとしての寿命は短い
Lightning AH5
最安値のゲーミングPCはPCゲームを快適にプレイできる期間が短いのでコスパが悪くなり、高いスペックを要求するゲームはそもそもプレイできません。
「ホグワーツレガシー」のようなグラフィックにこだわったタイトルでは予算が20万円近く必要になります。
逆に言えばブラウザゲームや、スマホと同時にリリースされている軽いタイトルなら十分でしょう。
長く最新ゲームを遊ぶなら22万円~30万円のモデルが狙い目
GALLERIA XA7C-R47
エントリーモデルのゲーミングPCでは最新ゲームを何とかプレイできる程度のスペックしか無いので、ゲーミングPCとしての寿命が短くなります。
購入するなら22万円~30万円の最新世代ミドルスペックPCを検討しましょう。
「Nvidia GeForce RTX 4070」を搭載したモデルはBTOショップでミドルスペックとして取り扱われていて、販売額は概ね22万円~25万円程度です。
「Nvidia GeForce RTX4070」を搭載したモデルなら重いゲームもスムーズにプレイできるので、長く最新ゲームをプレイしたい方におすすめです。
ゲーミングPCの寿命を延ばす方法は?
- PCは熱やほこりに弱いので設置場所に気を付ける
- PCは吸気によりごみやほこりを吸い込むのでこまめに掃除する
- パーツのスペックが低下している場合は交換する
- 電源については少しの時間なら付けっぱなし、長時間なら電源を落とすようにする
PCの寿命を長くするには上記の点に気を付ける必要があります。
また、ゲーミングPCを長く使っていくには最低限のPCに関する知識を持つ必要があります。
部品の交換や掃除の仕方などを学べば自分でメンテナンスが出来るようになるので、コスパ良くPCの寿命を長くできます。
熱のこもりやすい場所・ほこりの溜まる場所には設置しない
PCにとって熱は一番の大敵なので、ゲーミングPCの寿命を延ばすためには設置場所に気を付けましょう。
PCを設置する場合は直射日光や高温多湿な場所を避け、冷房などで室温調節を行える場所に設置しましょう。
また、PC内にほこりが貯まると空気の流れが悪くなり放熱しにくくなり、故障の原因になります。
基盤や回路にほこりが付着するとショートする場合もありますので、ほこりの溜まりやすい窓際などは避けましょう。
こまめな掃除を行って冷却効率を保つ
最近のPCはドライバーなどで簡単にカバーを開けられるので、こまめに掃除を行いましょう。
エアダスターなどで掃除を行って内部のほこりを除去すれば、空気の流れがスムーズになり冷却効率を保てます。
故障したパーツ・経年劣化したパーツを特定して交換する
各パーツ用の調査ソフトの例
- PC内部の温度計測「HWMonitor」(電源、CPU、マザーボードなどの原因調査)
- ストレージ診断ソフト「CrystalDiskInfo」
- メモリ診断ソフト「Memtest86+」
- グラボ「アフターバーナー」
故障したパーツや経年劣化したパーツは上記のソフトなどを使用して特定できる可能性があります。
簡単なパーツ交換ができれば更にPCの寿命を延ばせるので、PCに関する最低限の知識を学んでおきましょう。
CPUやマザーボードに関しては交換のための知識が必要なので、慣れるまではメモリやストレージなど簡単なパーツの増設や交換から試してみましょう。
電源をつけっぱなしにするのは良い影響も悪い影響もある
電源をつけっぱなしにするメリット
- 起動に時間がかからない
- 頻繁に電源のオン・オフを行うとPCに負荷がかかる
電源をつけっぱなしにするデメリット
- 冷却効率が落ちて寿命が短くなる
- メモリリークによりパフォーマンスが低下する
- 電気代がかかる
PCの電源をつけっぱなしにした際にはメリットとデメリットがあります。
メリットとしては起動に時間がかからない点や電源のオン・オフによる負荷が低減されるといった点が挙げられます。
逆につけっぱなしにした際には冷却効率が落ちて寿命が短くなったり、メモリリークによってパフォーマンスが低下するなどのデメリットがあります。
少し外出する程度ならつけっぱなしにして、数時間PCを使用しない場合には電源を落とした方がPCの寿命を延ばせます。
ゲーミングPCにおける各パーツの寿命は?
パーツ名 | パーツの寿命 | 交換しやすさ |
---|---|---|
CPU | 5年(10~20年) | |
グラボ | 3年~5年 | |
メモリ | 5年(半永久的) | |
ストレージ | 5年(5~10年程度) | |
電源 | 5年(使用時間による) | |
マザーボード | 5年(使用時間による) |
CPUやメモリ、ストレージについては壊れにくいものなので、PCを使用している間は寿命による故障の心配は少ないと考えて良いです。
電源やマザーボードは使用時間により寿命が変化しますが、通常の使用方法であれば5年程度は問題ありません。
一方でグラボは最も寿命が短く、高温になったり故障が疑われる際には交換を検討しましょう。
筆者が過去に利用したゲーミングPCの寿命を紹介
- 価格:16万円
- 購入年:2015年
- 寿命:約4年
- パーツ構成:「Core i7-6700K」「GTX960」「メモリ16GB」
2015年に購入したPCですが、2020年に買換えを行い、ゲーミングPCとしての寿命は約4年間でした。
当時のミドルスペック程度のゲーミングPCですが、グラボの調子が少し悪くなっていたので買換えました。
現行モデルであればAMD社製品よりもIntel社製品の方がゲーミング性能は上なので、長くプレイしたいのであればIntel社製品をおすすめします。
ゲーミングPCの寿命に関するよくある質問と回答
- ゲーミングPCの寿命を5年以上に伸ばすことができますか?
-
パーツの交換などによって延命するのは可能ですが、5年以上にする場合はほぼ全てのパーツを組み替える必要があります。
新しいPCの購入をおすすめします。
- 自作でゲーミングPCを制作することはできますか?
-
自作でもゲーミングPCを制作できますが、正常に動作させるためには知識と技術が必要です。
BTOパソコンショップで動作品を購入することをおすすめします。
- PCの故障個所はどのように発見すれば良いでしょうか?
-
フリーソフトの「HWMonitor」「CrystalDiskInfo」「Memtest86+」「アフターバーナー」によりPCの故障個所を限定出来ます。
更に限定するためには最小構成「CPU」「マザーボード」「ストレージ」「メモリ」「電源」で起動して故障個所を絞りこみます。
また、予備のパーツがあれば1つ1つ交換していくことで原因を探ることができます。
ゲーミングPCの寿命について・寿命を延ばす方法のまとめ
10万円程度の最安値モデルは最新ゲームのプレイが困難だったり、ゲーミングPCとしての寿命が短い傾向にありますので、長く使いたい場合にはミドルスペック以上のPCを購入しましょう。
また、ゲーミングPCの寿命を延ばすためにはメンテナンスやPCに関する知識が必要なので、PCのパーツ交換や掃除に関する知識を学んでおきましょう。
ゲーミングPCで最も重要なパーツであるグラボは特に寿命が短い傾向にあるので、温度管理などを適正に行いPCの寿命を延ばしましょう。
以下の記事でゲーミングPCのセール情報をまとめているので、買い替えを予定している方は参考にしてください。