クリエイターPCとゲーミングPCの違い
各項目 | クリエイターPC | ゲーミングPC |
---|---|---|
価格 | ゲーミングPCより やや高め | クリエイターPCより やや安め |
グラボ | Quadroシリーズ、 GeForceシリーズが おすすめ | GeForceシリーズが おすすめ |
CPU | Ryzenシリーズが おすすめ (マルチタスク重視) | Coreiシリーズが おすすめ (1コアあたりの性能重視) |
メモリ | 最低16GB 32GB推奨 | 最低16GB 32GB推奨 |
クリエイターPCとゲーミングPCというよく似た2種類のパソコンですが、実はそれぞれ特徴があります。
主な違いはパーツ構成ですが、普段使う用途に合わせたパソコンを選ぶことが大事です。
用途に適していないパソコンを選ぶとスペック不足になってしまう可能性も。
もしも現時点で次のような症状が出ている方はスペック不足が考えられます。
- 動画編集をするときにソフトが重くなる
- 動画編集のエンコード時間が長くなりがち
- PCゲームをプレイ中によくカクつく
この記事ではパソコンを買う際のおすすめショップも解説しているので、用途に適したパソコンを見つけてみましょう。
- クリエイターPCとゲーミングPCの違いとは?
- クリエイターPCとゲーミングPCの兼用はできる?
- クリエイターPCとゲーミングPCの価格差はある?どっちが高い?
- クリエイターPCならBTOパソコンショップがおすすめ
以下の記事で動画編集用PCのおすすめモデル・配信用PCのおすすめモデルを紹介しているので、クリエイターPCに興味がある方はそちらも参考にしてください。
クリエイターPCとゲーミングPCの違いはパーツ構成にある
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
クリエイターPCとゲーミングPCの主な違いはパソコンのパーツ構成にあります。
スペックに関わる部分は上記3項目ですので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
グラフィックボードによる違い
- グラフィックボードは画像や映像をディスプレイに出力するためのパーツ
- グラフィックボードの性能によってカクつきや画質に繋がる
パソコンのパーツ構成で重要な「グラフィックボード」。
グラフィックボードはディスプレイに画像や映像を写すためのパーツです。
グラフィックボードの性能が良いと、映像などをきれいにディスプレイに出力することができます。
逆に、グラフィックボードの性能が追いついていないとカクつきや画質の粗さに繋がります。
ブランド名 | 用途 | 価格帯 | 性能 |
---|---|---|---|
GeForce | ゲーム用 | ¥15,000~¥300,000 | 3画面の マルチディスプレイに対応 |
Quadro | クリエイター用 | ¥30,000~¥700,000 | RGB各色10bitに対応 10億6433万色の再現が可能 |
グラフィックボードが動画編集ソフトの動作条件になる
作業中のストレスを軽減するためにも性能の良いグラフィックボードが必要
クリエイターPCでのグラフィックボードの重要性は、グラフィックボードの性能次第で動作しない動画編集ソフトがあるということです。
クリエイター向けのグラフィックボードとして、「Quadroシリーズ」が挙げられます。
Quadroシリーズのグラフィックボードは、3D CADや動画編集などのクリエイティブな用途を目的としてリリースされたグラフィックボードで、業務用グラフィックボードと言っても良いでしょう。
PCゲームではカクつきの少ない映像出力が大事
グラフィックボードの性能次第では起動しないゲームタイトルもある
ゲーミングPCでのグラフィックボードの役割はゲーム中の映像出力です。
1フレームが大事になる格闘ゲームや、 一瞬の違和感を捉えることが大事なFPSなどのPCゲームにおいてグラフィックボードの性能は非常に重要な役割を果たします。
ゲームに特化したグラフィックボードとして、「GeForceシリーズ」があります。
GeForceシリーズは3画面までマルチディスプレイに対応しており、YouTube等で配信しながらゲームを楽しむ場合にも最適なグラフィックボードです。
- クリエイターPCでは動画編集ソフトが動く最低限のグラフィックボードが必要
- ゲーミングPCでのグラフィックボードはPCゲームに特化している必要がある
- クリエイターPCでもゲーミングPCでも、最低限のスペックがあれば動作する
クリエイターPC・ゲーミングPCそれぞれに特化したグラフィックボードがあります!
CPUによる違い
- CPUはパソコンの「頭脳」
- CPUによって得意なことが違う
- 主にメーカーの違いがCPUの特徴の違いになる
コンピューターを構成するパーツで重要かつメーカーによって用途に違いが出るのが「CPU」です。
CPUとは、人間で言えば頭脳に当たる部分で、さまざまな処理をしている部分になります。
動画編集など多くのソフトやアプリケーションを同時に処理するのに長けているCPUや、1つの処理に対するスピードに重視したCPUなどいろいろなものがあるのです。
製品 | 特徴 |
---|---|
Intel製 | ・コアのシングル性能が高い (1つのソフトを高速に処理できる) ・ゲーミングPC向き ・AMD製のCPUに比べて高価 |
AMD製 | ・マルチコア性能が高い (たくさんのソフトを同時に処理できる) ・クリエイターPC向き ・Intel製に比べてコアあたりの価格が安い |
今回紹介するのは「Intel製」と「AMD製」の2つです。
Intel製のCPUは「Corei7」や「Corei9」などの「Coreiシリーズ」で、シングルコアの性能が良いことからゲーミングPCに向いているとされています。
AMD性のCPUは「Ryzenシリーズ」などで知られ、マルチタスクに特化しているCPUなので動画編集などをするクリエイターPCに特化しています。
ゲーミングPCには「Coreiシリーズ」クリエイターPCには「Ryzenシリーズ」が特化しています!
必要なメモリ量による違い
- メモリは処理をするときの作業台
- メモリ量は作業台の数
- メモリ量が少ないとカクつきの原因になる
「メモリ」はPC内の処理において作業台の役割を担う重要な部分です。
メモリ量は、パソコンの頭脳であるCPUが処理するための「作業台の広さ」と表現されることが多く、メモリの性能が低いと、どれだけCPUが高性能でも処理が遅れてしまいます。
メモリ量 | 用途 |
---|---|
8GB | 音楽作成・インターネット閲覧 ブラウザゲーム |
16GB | 基本的な動画編集・画像編集 一般のPCゲームプレイ |
32GB | 高画素の素材編集・3Dモデル作成 ハイフレームレートでのPCゲームプレイ |
音楽作成やインターネットの閲覧のみの場合、メモリ量は8GBで足りることが多いですが重いソフトやPCゲームを動かすのには適していません。
動画編集や一般的なPCゲームをプレイする場合には最低でも16GB必要です。
ただ、他のパーツの性能によっては16GBだとメモリ性能が足りないことも。
高画素の画像や動画を編集する場合や3Dモデルを作成する際などは、32GB以上のメモリ性能が必要になる場合があります。
PCゲームでは、高いフレームレート(144fps以上)でのプレイや高画質でのプレイをする際には多くのメモリ量が必要です。
用途に合わせた最適なメモリ容量を理解しておきましょう!
クリエイターPCとゲーミングPCの兼用はできる?
十分なスペックがあれば兼用は可能です!
「1台のパソコンで動画編集もPCゲームもしたい…!」という方も多いのではないでしょうか?
PCゲームの有名配信者や実況者などは編集用のPCとゲーム用のPCを分けていることが多いですが、十分なスペックと容量があれば1台のパソコンでも兼用することは可能です。
Coreiシリーズなら「Corei7」以上、Ryzenシリーズなら「Ryzen 7」以上のCPUであれば兼用させることが十分に可能です。
また、PCゲームをするならグラフィックボードの性能についても確認が必要です。
例として「ApexLegends」の必要・推奨スペックを見ていきましょう。
パーツ構成 | 推奨動作環境 |
---|---|
OS | Windows 7 64ビット版 |
CPU | Intel i5 3570Tおよび同等品 |
RAM(メモリ) | 8GB |
GPU(グラボ) | Nvidia GeForce GTX 970 AMD Radeon R9 290 |
GPU RAM | 8GB |
ストレージ | 22GB以上の空き容量 |
最低限ゲームが動作するには高性能なグラフィックボードは必要ありませんが、推奨動作環境を満たしたい場合は「GeForce GTX 970」のような十分な性能のグラフィックボードが必要になります。
- 十分なスペックがあればクリエイターPCをとゲーミングPCを1台のPCで兼用することは可能
- 目安としてCPUの性能は「Corei7」または「Ryzen7」以上が必要
- グラフィックボードも十分な性能が必要
価格の安いモデルでは、ゲーミングPCかクリエイターPCゲームのどちらかにスペックが偏っていることが多いので、兼用するならミドルスペック以上が必要であることも覚えておきましょう。
クリエイターPCとゲーミングPCの価格差はある?どっちが高い?
- クリエイターPCとゲーミングPCではクリエイターPCのほうが高くなる
- CPUの性能で価格帯が大きく左右する
クリエイターPCゲームとゲーミングPCでは、クリエイターPCのほうが高くなる傾向にあります。
価格を大きく左右するCPUですが、クリエイターPCのほうが十分なスペックのCPUが必要です。
そのため、最安値モデルで比較した場合はクリエイターPCが高くなってしまいます。
- 最安値モデルではスペック不足になる可能性がある
- 20万円台のミドルスペックを探すとクリエイターPC・ゲーミングPCどちらも十分な性能を持っていることが多い
- 必要なスペックを知ってからパソコン選びをしよう
最安値モデルだと、最低限のスペックしか搭載されていない事が多くスペック不足による不具合の原因になります。
20万円台のミドルスペックのパソコンでは、クリエイターPCとゲーミングPCを比較しても性能差はほとんど無く価格差が少なくなります。
パソコンの価格は高ければ高いほど性能は良くなりますが、最上位モデルのPCを探すと価格は無制限に上がってしまいます。
遊ぶゲームや使用するソフトに必要なスペックを知ってからパソコンを探しましょう!
クリエイターPC・ゲーミングPCならBTOパソコンショップがおすすめ
クリエイターPC・ゲーミングPCを購入するときは、BTOパソコンショップがおすすめです。
BTOパソコンショップでは、クリエイターやゲーマーに向けたPCが豊富に販売されているだけでなく、パソコン周辺機器もBTOパソコンショップで買い揃える事ができます。
BTOパソコンショップ以外での家電量販店などで購入しようとすると、ビジネスや家庭向けの商品が多くスペックが不足していることが多い上、少し割高になってしまうのです。
- クリエイターPC・ゲーミングPCを購入するときはBTOパソコンショップで買うのがおすすめ
- 周辺機器も揃えることができる
- 家電量販店などではビジネス向けのパソコンが多いためスペックが足りない上に割高になっている
おすすめのBTOパソコンショップは「ドスパラ」と「マウスコンピューター」です。
どちらのショップも価格が業界最安値で修理のサポートも充実しています。
ドスパラはPCを購入してから出荷されるまでがとてもスピーディーで、「早くパソコンが手元にほしい!」という方にとてもおすすめなBTOショップです。
マウスコンピューターはセールの頻度が高く、1万円以上値引きされていることも多いことから買い求めやすいBTOショップとなっています。
ショップ名 | 値段 | 出荷速度 | サイトの利便性 | サポート | セール内容 |
ドスパラ | |||||
マウスコンピューター | |||||
FRONTIER | |||||
パソコン工房 |
BTOショップで販売されているパソコンは、クリエイター向け・ゲーマー向けのブランドから選ぶことができるため、初めてパソコンを購入する方でも選びやすくなっています。
クリエイターPCとゲーミングPCの違い
クリエイターPC・ゲーミングPCを購入予定の方は、パーツごとの性能に着目してパソコン選びをするようにしましょう。
クリエイターPC・ゲーミングPCのパーツ構成の違いについておさらいしましょう。
パーツ
パーツ
パソコンを購入する際は次のような理由でBTOパソコンショップがおすすめです。
- 周辺機器も揃えることができる
- 家電量販店などではビジネス向けのパソコンが多いためスペックが足りない上に割高になっている
- クリエイター・ゲーマー別のブランドから選べるため、初めてパソコンを購入する方も安心
クリエイターPCとゲーミングPCの違いをよく理解して、自分に合ったパソコン選びをしていきましょう!
以下の記事で動画編集用PCのおすすめモデル・配信用PCのおすすめモデルを紹介しているので、クリエイターPCに興味がある方はそちらも参考にしてください。