DTM・DAW用のパソコンはメモリ量とCPU性能が重視され、家庭用や事務用のPCより高いスペックを必要とします。
なおかつ自分の作った音楽を使った動画を作成する場合にはグラボの性能が求められます。
この記事ではDTM・DAW用のおすすめパソコンと、必要なパーツの選び方を紹介していきます。
モデル名 | 画像 | 価格帯 | スペック&パーツ構成 |
---|---|---|---|
Lightning AH5 | 約9万円 | CPU:Ryzen 5 4500 GPU:GTX 1650 メモリ:16GB | |
DAIV FX-I7G60 | 約25万円 | CPU:Core i7-14700F GPU:RTX 4060 メモリ:16GB | |
DAIV FX-I7G7S | 約35万円 | CPU:Core i7-13700F GPU:RTX 4070Ti メモリ:32GB |
DTM・DAWにおすすめなデスクトップパソコン一覧
- 10万円以下の最安値モデルでも快適
└Lightning AH5 - グラボを搭載したクリエイターPCで本格的に編集したいなら
└DAIV FX-I7G60 - プロ向けのクリエイターPCで大規模な制作も安心
└DAIV FX-I7G7S
この項目では10万円以下の安いPCから30万円のプロ向けモデルを紹介していきます。
用途に合わせておすすめモデルのメリット・デメリットを紹介していくので、自分のやりたい内容に合わせてパソコンを選びましょう。
DTM・DAW用のパソコンを購入する際には、BTOパソコンショップがおすすめです。
BTOパソコンショップでは、クリエイターやゲーマーに向けたPCが豊富に販売されているだけでなく、パソコン周辺機器もBTOパソコンショップで買い揃える事ができます。
- クリエイターPCのラインナップが幅広い
- 周辺機器もパソコンと一緒に揃えられる
- 家電量販店などではビジネス向けのパソコンが多いためスペックが足りない上に割高になっている
おすすめのBTOパソコンショップは「マウスコンピューター」と「ドスパラ」です。
以下の記事で今回紹介するショップの口コミをまとめているので、そちらも参考にしてみてください。
グラボ搭載&10万円以下の安いPCでDTMを楽しむなら
Lightning AH5
このモデルのメリット・デメリット
- 10万円以下のモデルながらグラボが搭載されている
- カスタムなしメモリが16GB搭載されている
- ケースがミニタワーなのでパーツを換装して使うのには向いていない
- 制作スタイルによってはCPUの性能が物足りない
DTM・DAW用のパソコンで最安値のモデルを探しているならこちらがおすすめです。
最も人気のあるDAWソフトである「Cubase」の推奨スペック以上の性能があり、入門用には十分なスペックがあります。
メモリは16GB、ストレージは500GBと十分なパーツ構成になっているので、わざわざカスタマイズして注文する必要もありません。
最低限のスペックのPCを購入することで、学業や仕事にプラスして無理なくDTMを勉強することができます。
クリエイターPCで本格的に打ち込むなら
DAIV FX-I7G60
このモデルのメリット・デメリット
- グラフィックボード・メモリが理想的なスペック
- メモリが32GB・ストレージは1TBと大容量
- 動画編集に快適なグラボを搭載
- 最安値のモデルと比較して格段に予算がかかる
DTMを本格的に取り組みたい方・自分の楽曲を使った動画編集に取り組みたい方向けのPCになります。
「Premiere Pro」や「DaVinci Resolve」といった動画編集アプリを動作できるマシンパワーがあるため、自分の音源を使った動画編集を楽しめます。
合わせてDAW付属のプラグインだけでなく、少し重たいサードパーティ製の高品質なプラグイン・音源を使ったハイクオリティな楽曲制作も快適です。
最安値のモデルと比較してPCケースもクリエイター向けのモデルになっており、拡張性やエアーフローといった面からもクリエイター向けに調整されています。
ハイクラスなクリエイターPCでプロ仕様の環境に
DAIV FX-I7G70
このモデルのメリット・デメリット
- DTM以外にも「After Effects」など重たいエフェクトの動画編集を楽しめる
- メモリが32GB・ストレージは1TBと大容量
- DTM・DAWに関して困らないスペック
- スペックに比例して30万円近くの高額になる
DTM・DAWで出力した音楽を使い、高度な動画編集やゲーム制作などのクリエイティブな活動をしたい方におすすめのクリエイターPCです。
ハイスペックなぶんだけ金額が高くはなりますが、耐用年数が高いので長持ちするPCが欲しい方にもピッタリです。
オーケストラのような大容量な制作をするなら、メモリを64GBに増設するとDTM・DAWであらゆる音楽を制作できるほどの環境を得られます。
楽曲制作から動画制作など、本格的な制作活動に打ち込みたい、プロやフリーランスとして活動したい方に最適です。
DTM・DAWにおすすめなノートパソコン一覧
- グラボ搭載&クリエイター向け最安値モデルなら
└Mouse K5 - 最新のグラボ搭載でAdobeアプリでの動画編集も快適
└GALLERIA XL7C-R46H-6
この項目では10万円以下の安いPCから30万円のプロ向けモデルを紹介していきます。
用途に合わせておすすめモデルのメリット・デメリットを紹介していくので、自分のやりたい内容に合わせてパソコンを選びましょう。
ノートパソコンの場合はバッテリーの容量・重量も持ち運びの際に重要になるので、外出先での活動時間に合わせて選ぶのも賢い選び方です。
最安値のグラボ搭載モデルがこちら
mouse K5
このモデルのメリット・デメリット
- ノートパソコンなので外出先でもDAWでの制作に取り組める
- CPUはCore i7搭載でノートパソコンながらマルチタスクに強い
- 十分なグラフィックボードの性能
- 同価格帯のデスクトップと比較すると割高
場所に囚われずDTM・DAWを楽しみたい方におすすめのノートパソコンです。
パネルが15.6型なので14型と比較して画面が見やすく、アプリの文字が見づらい…ということもありません。
バッテリーも約8時間とクリエイター向けの中では長持ちなので、外出先で充電をしなくても1日を過ごせるほどの余裕があります。
注意点としてノートパソコンはメモリ以外の増設ができないため、スペックにこだわりたい方は次以降のモデルをおすすめします。
少しスペックにこだわったノートPCが欲しいなら
GALLERIA XL7C-R46H-6
このモデルのメリット・デメリット
- 最新グラフィックボードのRTX4060を搭載
- パーツ構成に対してコスパが特に高いモデル
- Adobe製アプリとの併用も快適
- バッテリー持続時間が5時間なので長時間のエンコードには不向き
最新のグラフィックボードを搭載し、Adobe製のアプリを併用できるクリエイターノートパソコンが欲しい方におすすめのモデルです。
「Premiere Pro」での動画編集はもちろん、「After Effects」で少し重たい編集もできるので、自分の音楽を動画で表現したい方におすすめです。
ただしバッテリーの持続時間を考えるとエンコードは家で充電できる環境など、確実にエンコードが終わるまで待機できる状況で利用しましょう。
DTM用のパソコンに必要なスペックは?選び方のポイントは?
- 作業中のシングルタスク性能が重要
- 動画編集もするならグラボ搭載PCから選ぶべき
- メモリ量によって同時に扱える楽器や音源の最大数が変わる
DTMでは複数のプラグインや音源を使うため、メモリ量とCPU性能が特に重視されます。
この項目では特に重要な選び方について1つ1つ解説していくので、PC選びの参考にしてください。
CPUはIntel・AMDどちらでも良い
- IntelならCore i7、Core i5なら12世代以降の最新モデルがおすすめ
- AMDならRyzen 7、Ryzen 5なら直近3年以内のモデルがおすすめ
- DTM・DAWにおいてIntelとAMDの差はあまりない
DTM・DAW用パソコンのCPUについては、IntelのCore i5/AMDのRyzen 5の直近世代モデルがおすすめです。
Core i7、Ryzen 5であれば動画編集がより快適になるため、自身の音楽を使って動画を作りたい場合はより高いスペックから選ぶのをおすすめします。
一部アプリや機材においてはシングルスレッド性能の差によってIntelが優位になるケースもありますが、そこまで大きな差は無いのでAMD製CPUでも問題ありません。
動画投稿を考えるとグラボ搭載モデルが安心
- AviUtlなどフリーの動画編集アプリならGTX1650などの最安値グラボで十分
- 「Premiere Pro」「After Effects」などAdobe製アプリを使うならRTXシリーズのグラボがおすすめ
- 基本的にはNVIDIA製のグラボがおすすめ(Radeonは非推奨)
動画投稿を考えている方は、グラフィックボード搭載のモデルの購入を検討しましょう。
DTMには重要なパーツではありませんが、映像に関わってくるパーツになるので動画編集やMV制作を考えている方には必要になります。
Adobe製品の動画編集アプリは重たいため、最安値のグラボではなくRTXシリーズの最新 or 1世代前から選ぶと安心です。
メモリは必ず16GB以上を搭載しよう
DTMにおいてはメモリ量によって同時に扱える音源の数が変わるため、特に重要なパーツです。
最低でも16GBが必要ですが、より大規模な音楽を作ろうとすると64GBでないと足りないケースもあるほどにメモリ量は重視されます。
自分の作りたい音楽ジャンルに合わせてメモリ量を選びましょう。
DTM用PCはWindowsとMacのどっちがおすすめ?できることの違いは?
WindowsPCのメリット&デメリット
- DAWの選択肢が多い
- PCパーツが豊富
- Macに比べると安価
- PCのモデルが多く選びにくい
- 選択肢が多い
- 使用できるアプリの数が豊富
MacPCのメリット&デメリット
- 初心者にも選びやすい
- Mac専用のDAWを使える
- UADシステムが使える
- パーツの種類が少ない
- Windowsに比べると高い
どちらのOSでもDTM・DAWにおける大きな差はありませんが、扱えるアプリはOSによって違います。
MacOSでしか扱えないアプリを目当てに遊びたい方はMacPCを選びましょう。
ただし価格の安さ・ネット上での情報の多さという点ではWindowsPCが優位なので、初心者の方はWindowsPCから選んでおくと失敗しにくい点でおすすめです。
DTM用PCはデスクトップPCとノートPCのどっちが良い?
デスクトップPCのメリット&デメリット
- ノートパソコンに比べてコスパが良い
- 性能の拡張ができる
- 持ち運びができない
- 置き場所をとる
ノートPCのメリット&デメリット
- 持ち運びができる
- 場所を取らない
- デスクトップPCと比較して割高
- パーツの拡張の幅が狭い
結論から言うとデスクトップPCは性能の上限が高く、ノートPCは持ち運びができる点で用途が異なります。
持ち運びできるノートPCのメリットはデスクトップPCにはできないため、最初から携帯性を重視してパソコン選びをしたい方はデメリットを無視してもノートPCを選ぶべきです。
一方でデスクトップPCは上限が高いため、本格的な制作に取り組みたい方・仕事にしたい方に向いています。
自分が頻繁にパソコンを持ち運ぶのか、何かの用途と兼用するのかを考えて選びましょう。
DTM・DAW用おすすめデスクトップPCはこちら!
- 10万円以下の最安値モデルでも快適
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└DAIV FX-I7G7S
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- グラボ搭載&クリエイター向け最安値モデルなら
└Mouse K5 - 最新のグラボ搭載でAdobeアプリでの動画編集も快適
└GALLERIA XL7C-R46H-6
DTM用PCに関するよくある質問まとめ
- DAW・DTM用デスクトップPCの耐用年数・寿命は?
-
モデルにもよりますが、最新モデルであれば5年は使うことができます。
- できるだけ安くDAW・DTM用PCを買うにはどうしたらいい?
-
マウスコンピューターのセール・アウトレットがおすすめです。
クリエイターPCのセールを行っているBTOパソコンショップは少ないので、マウスコンピューターが特におすすめです。
- HDDとSSDはどっちがいい?
-
圧倒的にSSDをおすすめします。読み込み速度が圧倒的に早く、作業がスムーズになります。
DTMにおすすめなパソコン・ノートパソコンのまとめ
DTM・DAW用のパソコンはメモリ量とCPU性能が重視され、、メモリ量は最低でも16GB・できれば32GBが欲しいところです。
自分がどんな楽曲を制作したいのか、動画編集はしたいのかなど、やりたいことによって必要な予算は変ってきます。
予算の幅は10~30万円と幅が広いので、自分の出せる予算と用途を考慮してパソコンを選びましょう。
以下から今回紹介したモデルを振り替えれるので、気になったモデルをもう一度チェックしましょう。
DTM・DAW用おすすめデスクトップPCはこちら!
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