VTuberとしての配信は一般的な配信とは違い、必要な機材やソフトが多くなります。
3Dモデルを動かす場合など、モデル代も含めると機材にかかる費用が高額になることもあります。
損をしないように機材選びに関する知識を身に着けておくことが大切です。
今回の記事では、VTuberになるために必要な機材や予算・費用について解説していきます。
以下の記事でVTuberに必要なPCスペックを解説しているので、この記事と一緒にチェックしてみましょう。
VTuberの配信に必要なものは?機材は一般的な配信と何が違う?
配信に必要な機材
- 配信用パソコン
- 実況用録音マイク
- ヘッドホン・イヤホン
- キャプチャーボード(コンソール用のゲームを配信する場合)
- オーディオインターフェイス
配信をする際に最低限必要なのは、「パソコン」「マイク」「ヘッドホン・イヤホン」です。
ゲーム配信などをする場合は配信用のゲーミングPCやキャプチャーボードが必要になります。
また、配信の音質を向上させるにはオーディオインターフェイスが必要になることも覚えておきましょう。
VTuberならではの必要機材
- webカメラ
- スマートフォン
- VRゴーグル
VTuberとして配信する際には、VTuberならではの機材を用意する必要があります。
VTuberは2Dや3Dのアバターを顔の動きに合わせて動かす必要があるため、webカメラやスマートフォンが必要になります。
場合によってはVRゴーグルなどを使用することで、全身のトラッキングも可能です。
トラッキング用のWebカメラ・アプリ
VTuberのモデルに自分の顔をトラッキングさせる場合は、トラッキング用のwebカメラやアプリが必要になります。
2Dアバターのトラッキングによく使われるPCソフトは「FaceRig」「Vtube Studio」です。
3Dアバターの場合は「3tene」などが挙げられます。
webカメラで自分の顔の動きを検知し、トラッキング用のソフトを通して配信上のアバターに動きを載せることができます。
用途や機能によって、トラッキング用のソフトを選ぶことが大切です!
2D立ち絵・3Dモデルなどのアバター
VTuberになるには、まず2Dの立ち絵や3Dモデルのアバターを制作する必要があります。
アバターを制作するには、自作する方法と依頼する方法がありますが、多くの有名VTuberはアバター制作が得意な方に依頼するのが一般的です。
デザインやモデリングなどに知識がある方は「Live2D」や「Vroid」を使用することでアバターを自作することができます。
自分好みのアバターを用意して、VTuberを始めてみましょう!
VTuberに必要な機材の予算・費用は?
- 配信用ゲーミングPC:229,980円
- マウス:16,390円
- マウスパッド:4,890円
- キーボード:10,628円
- モニター(2枚):51,940円
- モニターアーム:3,460円
- ヘッドセット:11,400円
- マイク:4,522円
- オーディオインターフェイス:18,700円
- キャプチャーボード:19,579円
- webカメラ:3,599円
- トラッキングソフト:1,480円
- アバター制作費用:10,000円
筆者の配信環境を参考にVTuberに必要な機材・ソフトの費用などを合計すると「386,568円」になりました。
ゲーム配信の環境を整えるには、高額な「ゲーミングPC」「ゲーミングデバイス」「ゲーミングモニター」が必要です。
ゲーミングPCの価格を下げたり、マイクやオーディオインターフェイスをヘッドセットに統一したりすることで価格を抑えることができます。
配信環境を整えることで、質の高い配信に繋がります!
PCゲームを遊ぶ場合はゲーミングPCが必要
PCゲームを遊ぶ場合には、ゲーミングPCを用意する必要があります。
ゲーミングPCは、一般的なパソコンに比べ、メモリ量やCPUの性能・グラフィックボードの性能が高いパソコンです。
これを用意することで、ゲームだけでなく配信も快適に行うことができます。
3Dモデルを動かす場合はトラッキング機材が高額になる
上半身のみ | 表情のみ | 全身 | |
---|---|---|---|
トラッキングソフト | Luppet | FaceRig | MocapForAll |
機材名称 | webカメラ | webカメラ | VRゴーグルなど |
機材の価格 | 3,000円前後 | 3,000円前後 | 30,000円~100,000円 |
3Dモデルのアバターを動かす場合には、トラッキングの機材を用意しなければなりません。
特に、全身のトラッキングの場合は機材が高額になる傾向があります。
目的や用途に沿った機材を選ぶようにしましょう。
VTuberに必要な機材の選び方・おすすめ機材一覧
この項目では、VTuber向けにおすすめの機材の選び方について紹介していきます。
機材の選定は配信の質につながるものなので、よく考えて選ぶようにしましょう。
パソコン・ゲーミングPC
PCゲーム・配信を快適に行うにはゲーミングPCが必要になります。
パソコンの選び方は、予算内であることも重要ですが、配信やゲームがカクつかない程度のスペックを持ったPCを選ぶことが大切です。
CPU・メモリ・グラフィックボードの3つのパーツをよく調べておくことで、自分の配信スタイルに合ったパソコンを探すことができます。
- CPU→Core-i7 または Ryzen7以上
- メモリ→16GB以上
- グラボ→GeForce RTX 3050
GALLERIA XA7C-R36T
今回紹介するおすすめゲーミングPCは、「GALLERIA-XA7C-R36T」で、ミドルスペックのモデルです。
ハイエンドモデルの高額なゲーミングPCであれば動作がカクつく心配もありませんが、VTuberをこれから始めようとしている方はミドルスペックのゲーミングPCで十分なスペックになります。
>>公式サイトで『GALLERIA XA7C-R36T』の詳細を見る
以下の記事でVTuberに必要なPCスペックを解説しているので、この記事と一緒にチェックしてみましょう。
マイク(コンデンサーマイクがおすすめ)
配信には声を配信に乗せるためのマイクが必須です。
マイクには2種類あり、「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」があります。
コンデンサーマイクは音質が綺麗なことから、配信者の間でよく使用されています。
マイクの選び方としては、オーディオインターフェイスがある方はキャノンケーブル(XLR端子)で接続するタイプのコンデンサーマイク・それ以外の方はUSB接続のコンデンサーマイクを選ぶようにしましょう。
キャノンケーブルは音の信号を正確に伝えるために必要なケーブルのため、オーディオインターフェイスを介してPCに接続することで音質を高めることができます。
弾き語りや歌枠での配信を考えている方は、「オーディオインターフェイス」を導入するのをおすすめします。
オーディオインターフェイスを使用することで、複数のマイクを設置できたり、エフェクトなどをかけたりできます。
チャンネル数が機器の数より少ないとすべて接続できない可能性もあります。
ツマミやスライダーなどの操作性が高いかも選び方の一つとして知っておきましょう。
音質をもっときれいにしたいと感じる方は「オーディオインターフェイス」の購入も考えてみてはいかがでしょうか。
さらにおすすめのマイクについて知りたい方、マイクの選び方について知りたい方は以下の記事をチェックしてください。
以下の記事でオーディオインターフェースの選び方・おすすめ商品を紹介しているので、音質にこだわる方は要チェックです。
WEBカメラ
- 解像度 → 最低でも720p、できれば1080p
- フレームレート → 30fps or 60fps
- 取り付け方法 → 三脚・クリップ・マグネットなど
webカメラはVTuberならではの必要機材の一つです。
2Dや3Dのアバターにトラッキングさせるための機材として重要なものになります。
VTuberが使用するwebカメラは、「1280×720」のHD画質が出力できれば基本的に問題はありません。
配信ソフト
YoutubeやTwitchへ配信をするには、配信ソフトを使用する必要があります。
今回紹介する「OBS Studio」は基本無料で利用することができる配信ソフトです。
- YotubeやTwitchへパソコンの画面やゲーム画面を配信することができる
- 外部のシステムを使うことで、配信のコメントやアバターを表示させることもできる
- 配信だけでなく、画面の録画にも対応している
- 複数のシーンを登録することで、配信中に簡単に画面を切り替えることができる
多くの外部ソフトがこのOBS Studioに対応しており、YoutubeのコメントをOBS上に配置するものや、VTuber用のアバターを出力する設定もあります。
OBS Studioを使いこなすことで、質の高い配信を実現することができます!
OBS Studioのダウンロード方法・実際の配信方法については以下の記事で解説しているので、さらに詳しく知りたい方はチェックしてみましょう。
トラッキングアプリ
VTuberは、トラッキングアプリ・ソフトが必須です。
「FaceRig」は、最も多くのVTuberに使われているトラッキングソフトになっています。
- 2D・3D両方のアバターに対応したトラッキングソフト
- webカメラを通じて顔のパーツを読み取ることでトラッキングを可能にしている
- Live2Dにも対応している
- デフォルトで用意されているアバターを使用することもできる
- ZoomやSkypeなどにも使用することができる
価格は「1480円」で、買い切り型のため一度購入すればずっと使えるソフトです。
FaceRigでは、もともと用意されているアバターを使用することもできるため、気軽にVTuberを始めることができます。
Live2DやVroidで制作したアバターをFaceRigにアップロードすることでオリジナルのアバターを動かすことも可能です!
VTuberに必要なもの・必要機材・必要な予算のまとめ
今回は、VTuberに必要な機材や揃えるためにかかる費用について紹介してきました。
VTuberを本格的に始めたい場合は性能の良い機材を購入する必要がありますが、最初は低予算で始めてスペック不足を感じた時や配信の質を上げたい場合に機材のレベルをあげる選択肢もあります。
もう一度、VTuberに必要な機材・ソフトを見ていきましょう。
- 配信用パソコン
- 実況用録音マイク
- ヘッドホン・イヤホン
- キャプチャーボード
- オーディオインターフェイス
- webカメラ
- 2D・3Dアバター
- トラッキングソフト
機材を揃えて、VTuberとしての配信環境を整えていきましょう!
ゲーム実況配信をはじめるために必要な機材については以下の記事で紹介しているので、ゲームメインで遊びたい方は参考にしてください。
以下の記事でVTuberに必要なPCスペックを解説しているので、この記事と一緒にチェックしてみましょう。